140年の歴史を誇る時計ブランド、「ブライトリング」。
時計愛好家から高い評価を受け続けているスイスの名門です。
ブライトリングと言えば、旗艦モデルである「クロノマット」や「ナビタイマー」といった、いわゆるパイロットウォッチを思い浮かべる方が少なくないかと思います。
航空業界とブライトリングはブランドヒストリーにおいて、切っても切れないつながりがあるのは間違いありません。

しかしその一方で、ブライトリングにはダイバーズウォッチの分野でも長い歴史があるのをご存じでしょうか?
実用性とスタイルにこだわるブライトリングが手掛けてきたダイバーズウォッチこそ、「スーパーオーシャン」です。
今回は、圧倒的なハイスペックと個性的なルックスを兼ね備えた名機、スーパーオーシャンの魅力を解説していきます。

目次
「スーパーオーシャン」の起源
1957━━初代スーパーオーシャン
「スーパーオーシャン」は、1957年にブライトリング初のダイバーズウォッチとして発売されました。
この年はオメガの「スピードマスター」や「シーマスター ダイバー」、ロレックスの「GMTマスター」など、現在でも受け継がれている人気シリーズが多数輩出された年で、時計業界にとっても意義深い年でもあります。

当時は、大戦の終結などもあり世界情勢が安定したことで、ダイビングやサーフィンなどのマリンレジャーブームが到来していました。
それに伴い、多くの時計ブランドから海のレジャーに適したダイバーズウォッチが登場しています。
ただし、技術的にも発展途上であった当時、性能面で充分と言えるものは少なく、大半はダイバーズウォッチの見た目だけを模した時計でした。
そんな中「スーパーオーシャン」は確かな機能を持ち、水中を行き交うマリンレジャーのさなかでも使用できる、本格ダイバーズウォッチとして人気を獲得することに成功しました。

●200m防水を誇る堅牢なケース
●ダイビングタイムを計測するための立体的な回転ベゼル
●視認性が高い文字盤デザイン
など、当時から完成された機能性とデザインを持ち、経験豊かなダイバーからも信頼される計器としての地位を確立しました。
1964年━━スーパーオーシャン「スローモーション」
1957年のファーストモデル以降、繰り返しデザインや機能に改良が加えられたスーパーオーシャン。
その中で、現行のスーパーオーシャンのデザインコードに大きな影響を与えたのが、1964年に発表された「スローモーション」と呼ばれるモデルです。

このモデルは、「クロノグラフ針が1時間で1周する」というユニークな構造を備えていました。
1分で1周する一般的なクロノグラフと比べ、ゆっくり針が動くことが「スローモーション」という二つ名の所以です。
ダイバーにとっては「秒」よりも「分」が重要であったことから、このモデルではあえて秒針を廃し、時針、分針、そして1時間で1周するクロノグラフ針で構成されました。

しかし、1分ごとにゆっくり動くクロノグラフは、ダイバーにとって実用的であった一方、一見すると作動しているかどうかが分かりにくいという難点がありました。
これを解消するため、6時位置にはクロノグラフの動作状況が分かる「ドット」と呼ばれるアクティビティ・インジケーターを備えています。

改めて現行のスーパーオーシャンを見てみると、クロノグラフ機能は無く、時針、分針、秒針で構成されていますが、デザインを比べると多くの部分が、「スローモーション」を踏襲していることが分かります。
一例として、前述の「ドット」は、6時位置ではなく、秒針のデザインとして織り込まれています。
過去のモデルのデザインを取り入れつつも、現代的で洗練されたスタイルに昇華させているのがスーパーオーシャンの人気の理由のひとつでしょう。
「スーパーオーシャン」の特徴
機能
「スーパーオーシャン」の特徴として真っ先に挙げられるのが、そのスペックの高さです。
ブライトリングの腕時計作りの思想が、高い機能・性能にしっかり反映されています。

①防水性
ダイバーズとしては最も基本的かつ、重要な機能が防水性。
腕時計としていかに他の機能が充実していたとしても、使用中に時計内部に浸水したのではダイバーズとして信頼できませんね。
一般的にダイバーズウォッチの防水性は「200m防水(20気圧防水)」以上が必要と言われています。

現行のモデルには「300m防水(30気圧防水)」と、「1000m防水(100気圧防水)」がラインナップ。
ブライトリングの技術力の高さと妥協のない姿勢が感じられます。
②逆回転防止ベゼル
酸素ボンベを使用するダイビングでは、潜水中の酸素残量の目安にするため正確な時間計測が必須。
そのためにひと目で時間経過がわかるように「逆回転防止ベゼル」が活躍します。
グローブ装着時でも滑らず操作しやすいよう、ベゼル側面に凹凸構造が採用されています。

また、ケース径46mmの「スーパーオーシャン 46」には「ロック付き双方向回転ベゼル」を採用。
これは特許取得のブライトリングオリジナルの機構です。
③視認性
視認性の高いインデックスや針は、スーパーオーシャンを形作る大きな特徴の一つです。
大きく立体的なインデックスには、強い夜光が施され、光が届きにくい水中においてもその視認性を失うことがありません。

また、デザインにも強い個性を与えているのがこのインデックスと針です。
特に分針は「パドル針」と呼ばれ、ボートで使用するパドル(櫂)のような形状になっており、見やすさと同時に、スーパーオーシャンらしいポップな印象を引き立たせています。
素材
スーパーオーシャンの外装に使用される素材は大きく3種類。
「ステンレススティール」と「ブロンズ」、そして「チタン」です。
また、ベゼルには耐傷・耐腐食性が高いセラミックが採用されました。
①ステンレススティール
外装に使用される「316Lステンレス」は、医療用として用いられる、いわゆる「サージカルステンレス」。
腐食に強く人肌にも優しい高品質素材です。
鍛造製法で仕上げられた「316Lステンレス」は、高硬度で変形やキズに強く、過酷な環境での使用や長年の使用にも耐えることができます。
②ブロンズ

新たに外装素材に採用された「ブロンズ」は、耐腐食性に優れる特殊合金。
長年の使用の中で、わずかに銅ならではの変色を伴います。
硬質で重量感があり、独特の風格が出るのを楽しめます。
③チタン

1000m防水を備えた「スーパーオーシャン 46 スーパーダイバー」には、チタン製のケースが採用されています。
潜水艦にも使われるチタンは、高強度、耐食性、そして軽量の素材として優れた特性があります。
その一方で、加工には高い技術が要求されるため、限られたモデルにのみ与えられる特別な仕様となっています。
デザイン・ラインナップ
2022年にフルモデルチェンジされた「スーパーオーシャン」は、豊富なサイズに加えてフレッシュなカラーバリエーションの文字盤が登場。
スタンダードなブラックとブルーを基本に、サイズごとに魅力的なカラーが用意されています。
①ケースサイズ36mm

やや小ぶりなサイズながら、スタイリッシュでスポーティなライン。
メインのホワイトに加え、ビビットなオレンジ、さわやかなターコイズブルーと、鮮やかなカラーが楽しめます。
腕が細く大きい時計を好まない人にもおすすめ。
②ケースサイズ42mm

「大きすぎず、小さすぎない」収まりが良いサイズ感。
あらゆるシーンに対応するコンテンポラリーなライン。
スポーツシーンはもちろん、ビジネス・プライベートを問わない使いやすさがあります。
K18レッドゴールドベゼルのラグジュアリーラインもこのサイズ。
③ケースサイズ44mm

「スーパーオーシャン」コレクションの根幹をなすベーシックライン。
重厚感ある佇まいに頼れる高機能を備えた、本格ダイバーズのフラッグシップと言えます。
鮮やかなカラーラインナップもこのサイズの特徴。
人気のターコイズブルーに加え、グリーン、ブラウン(ブロンズ製ケース)など個性あふれるカラーリングが魅力です。
➃ケースサイズ46mm

ハイパフォーマンスを維持しながら、迫力の大径サイズで魅力が溢れるライン。
特許取得の「ロック付き逆回転防止ベゼル」を搭載し、一段と精悍さが際立ちます。
視認性が最大限に高められた、スクウェア型の分針が最も活きるサイズ。
ウェットスーツの上からも簡単に装着でき、マリンスポーツ時でも最高の視認性を発揮します。

まとめ
時代に合わせ常にアップデートを行い、使用者が求める性能を追求してきた本格派ダイバーズ「スーパーオーシャン」。
ブライトリングの一翼を担う傑作シリーズです。
ハイスペックな計器を必要とするプロフェッショナルも、
デイリーユースでスタイリッシュに使用したい愛好家にも
あらゆるニーズに対応できる万能腕時計、それが「スーパーオーシャン」です。
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