【ブライトリング】不動のフラグシップ「クロノマット」。その起源と人気の理由に迫る。

 ブライトリングのフラグシップシリーズとして不動の人気を誇るクロノマット。

傑作クロノグラフとして、ナビタイマーと並んでブランドを代表するシリーズのひとつです。

ブライトリング クロノマット42
ブライトリング クロノマット42

誕生から半世紀を経てなお愛されるクロノマットの魅力とは、どんなところにあるのでしょうか。

今回は、クロノマットの人気の理由とルーツに迫ります。

【ブライトリングの人気時計モデルについてはこちら】


クロノマットの起源━━二度の誕生


ブランドヒストリーを紐解いてみると、現代に至る系譜の中に、クロノマットの“二度の誕生”を見ることができます。

二度のきっかけを経てクロノマットはブランドのフラグシップシリーズへと成長していったのです。

クロノマット B01 42 チタニウム
現行のクロノマット B01 42 チタニウム

一度目が、初めて「クロノマット」という名前が使われた、1940年代の初代クロノマットの誕生。

二度目が、近年の機械式時計人気が復活したきっかけとも重なる、1980年代のクロノマットの誕生です。

この二つのターニングポイントに注目して解説していきます。

 

1. 「数学者のためのクロノグラフ」

「クロノマット」の名前が生まれたのは今から約80年前、1942年のこと。

この名前は、「クロノグラフ(Chronograph)」と「マスマティクス(Mathematics=数学)」を組み合わせたものです。

特筆すべきは、回転計算尺を備えたクロノグラフである点。

1940年代に発表されたブライトリングクロノマット
クロノマット Ref.786 (1942)

単なる腕時計ではなく計算機としての機能も備えた前例のないクロノグラフは、数学者や専門家の間に瞬く間に広まりました。

クロノマットは、革新的な時計づくりに取り組むブライトリングの姿勢を世間に知らしめるきっかけとなりました。

なお、この「回転計算尺を備えたクロノグラフ」という発想は、その後、1952年のナビタイマーの誕生へと繋がります。

1950年代に発表された初期のブライトリングナビタイマー

不朽のパイロットウォッチ誕生の陰には、この最初のクロノマットの姿があったのです。

 

2.「自動巻きクロノグラフ」として━━ブランドの威信をかけたクロノマット

現行のクロノマットへと直接つながる契機には、「クォーツショック」という時計業界の大変革の影響がありました。

セイコー「クオーツアストロン 35SQ」
セイコー クオーツアストロン 35SQ (1969)

クォーツショック

1960年代の終わり、SEIKOが発表した「クォーツ アストロン」を皮切りに、クォーツ時計の開発が加速。

1970年代になると、市場には安価で高精度・軽量のクォーツ時計が溢れるようになりました。

このあおりを受け、機械式時計の需要は急速に縮小し、スイス時計産業はわずか短期間のうちに危機に瀕しました。

これが、スイス時計ブランドにとっての「暗黒時代」とまで言われるクォーツショックです。

セイコー クオーツアストロンを紹介する海外の新聞記事。
1970年1月5日のニューヨーク・タイムズ。セイコー クオーツアストロンを紹介する記事が掲載される。

「クロノ・オートマチック」

この危機を打開するため、当時の経営者であったアーネスト・シュナイダーは、新たな腕時計の開発を計画していました。

プロジェクト名は「クロノ・オートマチック」。

クォーツ時計全盛の時代に、あえて重厚かつ堅牢な機械式のクロノグラフを作る、という前代未聞の挑戦でした。

アーネスト・シュナイダーの写真
アーネスト・シュナイダー氏

「フレッチェ・トリコーローリ」からクロノマットへ

アーネスト・シュナイダーは、1980年代初頭、イタリアの著名なアクロバット飛行チーム「フレッチェ・トリコローリ」が、新たなパイロット用クロノグラフを探していることを耳にします。

求められていたのは、コックピットでの使用に耐えうる頑丈さと、オフタイムでもエレガントさを失わないデザインを併せ持つ機械式のクロノグラフでした。

これに応え、ブライトリングは1983年、チームと同名の「フレッチェ・トリコローリ」を開発。

フレッチェ・トリコローリ
フレッチェ・トリコローリ Ref.81950 (1983)

ライダータブやルーローブレスなど、現代のクロノマットにつながる特徴を備えたクロノグラフが誕生しました。

類を見ない革新的なデザインと創意工夫の詰まったフレッチェ・トリコローリは、大きな反響をおさめます。

クロノマット
クロノマット Ref.81950 (1984)

そして翌年、この機械式時計の成功を確信したブライトリングは、プロジェクト「クロノ・オートマチック」からとって、名前を「クロノマット」として一般にリリース。

クロノマットは、クォーツショック後としては驚異のヒット作となります。

クロノマットを掲載した1980年代当時の広告。
クロノマットを掲載した1980年代当時の広告。

これをきっかけに機械式時計の人気は再燃。

1984年、ブライトリング100周年を迎える年、クロノマットは、機械式時計のルネサンスの先駆けとして歴史に名を遺したのです。


クロノマットのデザイン


「クロノマット」といえば、その革新的なデザイン性の高さはよく知られているところ。

他に類を見ない機能美あふれるデザインは、絶大な人気の理由のひとつです。

3つの魅力的なポイントから紐解いていきましょう。

ブライトリング、クロノマット42 
「クロノマット B01 クロノグラフ42」 シルバー 品番:AB0134101G1A1

①視認性の高さ

パイロットウォッチとして求められるのが「視認性の高さ」。

フライト時のコックピット内は過酷な環境です。

そんな中でも正確に時間を読み取ることができる視認性の高さは、大きな信頼性につながります。

ブライトリング、クロノマット
どの角度から見ても見やすい文字盤

日常使いの時計としても、時間が見やすい時計は魅力的。

車の運転時や仕事中など、文字盤が光って見えづらいということがありません。

ブライトリングの時計は「プロのための計器」。

視認性の高さは外すことのできない重要な機能です。

ブライトリング、クロノマット
細部まで精緻に仕上げられた文字盤

 

②シーンを選ばず着用できる、マルチなデザイン性

服装を選ばず、オシャレに決まるデザインが「クロノマット」の優れたポイント!

ビジネスなどでスーツに合わせるのもはもちろん、プライベートでのカジュアルな服装にも最適。

ブライトリング、クロノマット

信頼性が高い機能を備え、なおかつファッション的にも優れた時計というのは魅力的ですよね。

上品さも併せ持つ「クロノマット」は、幅広いシーンで使っていただけます。

 

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③快適な操作性と優れたデザイン

「クロノマット」はリューズやプッシュボタン、あるいはベゼルを用いて時間計測などの操作を行うことができます。

元々はパイロットが手袋を着用していてもスムーズに操作ができ、正確に時間を計測できる仕様として作られています。

ブライトリング、クロノマット
快適な操作性を実現

私たちの身近な場面では、時間調節・日付変更・時間計測など接する場面がいくつかあります。

様々なシーンで快適に、そして安心して使用できるように考え抜かれた機能美は必見。

特に4か所に滑り止めの「ライダータブ」を配したスポーティなベゼル。

 

ライダータブの開発デッサン

厚みや角度まで計算し尽くされています。

細部までこだわることで、クロノマットの美しい力強さを感じさせられます。

ブライトリング、クロノマット

堅牢で美しい「ルーローブレスレット」は、1984年に誕生した初代クロノマットをオマージュしています。円柱を整然と並べたような独創的なデザイン。

円柱状の丸みのあるパーツが、ひとコマごと腕元に優しくフィット。抜群の装着感を生んでいます。

そのため重厚感のあるクロノマットを身に着けるのにストレスはゼロ。

日々の動作の中でも、腕時計を装着している煩わしさを感じるがなく、時計が初めての方でも安心して使用することが可能です。

ブライトリング、クロノマット
機能美溢れるディテール

「クロノマット」はあらゆる面から、その精緻な作りを実感することができます。

快適な操作性・視認性の高さが、機能美として革新的で実用的なデザインに反映されています。

ブライトリング、クロノマット
ラバーベルトにも変更可能なクロノマット

ここが着けた人を魅了する「クロノマット」の人気のポイントです。

 


クロノメーター取得モデル


クロノメーターとは?

「クロノメーター」とは簡単に言うと「スイスクロノメーター検定協会」による厳格な時計の精度検定をパスした証です。

つまり第三者機関による「高精度な時計の認定」を受けているということです。

時計は使用時に外的環境にも影響を受けます。

クロノメーター規格は、15日間かけてあらゆるテストを行い、精度の基準を満たしたムーブメントである証明です。

精度が高いということは、実用性と信頼性が高いということにつながります。

 

ブライトリング、クロノマット
クロノマット42をカジュアルにあわせる

①姿勢差

時計の精度は使用時の向き・角度(姿勢)の違いにより、ムーブメントに重力がかかりその影響を受けます。

検査では6つの姿勢でランニングテストを実施。

ブライトリング、クロノマット

どの姿勢においても、進み・遅れ(時差)が基準値内であるかをチェックします。


②温度差

時計は温度変化により、使用されている素材の特性や、潤滑油の状態変化による精度の変化が出ます。

検定では温度差によるムーブメントの進み・遅れ(時差)が基準値内であるかをチェックします。

ブライトリング、クロノマット

低温では8℃まで、高温では38℃までの環境でランニングテストを実施。

急激な温度変化を与えても、安定した精度を保つことができることが求められます。

全モデルに「高精度認定」という信頼、「100%クロノメーター取得」

「スーパークロノマット 44」ブラック 品番:AB0136251B1S1
「スーパークロノマット 44」ブラック 品番:AB0136251B1S1

 

ブライトリングは全ての製品に、このクロノメーター認定を取得しています。

厳しい基準を満たしクロノメーター認定を取得しているものは、スイスで作られている腕時計の数パーセントのみ。

スイスクロノメーター検定協会(C.O.S.C)という第三者機関による客観性を持った厳しい基準をクリアしているということ。

これから永年愛用するユーザーにとってもうれしいことです。

 


自社開発ムーブメント「B01」搭載


「クロノマット」には、満を持して自社開発ムーブメントの「ブライトリングB01」が搭載されました。

ブライトリングの技術力を結集したこのムーブメントには、様々な特徴があります。

➀日付調整いつでも可能

通常、日付表示機能を備えた腕時計は、日付調整の操作を行ってはいけないタイミング(時計が午後8時~午前3時を表示しているとき)があります。

ブライトリング、クロノマット
日付の早送り禁止時間帯

時計が午後8時~午前3時を表示しているときに日付の操作を行うと、日付機構に故障が発生してしまいます。

しかし、「ブライトリングB01」に関しては上記の制約がない構造となっています。

つまり、いつでも好きなタイミングで日付変更が可能となります。

便利で実用的ですし、何より安心です。

ブライトリング、クロノマット
デイトも欠かせない機能 全ての表記に意味があるスケール

 

➁「70時間」を越えるパワーリザーブ

70時間以上ということは、最長で約3日間はゼンマイがもつということです。

たまの連休などで、うっかり2~3日着けずにほったらかしにしてしまったという時にもでも、しっかり時を刻んでいます。

ブライトリング、クロノマット

これは時計が止まってしまい、改めてゼンマイを巻いて時刻を合わせる手間が減ることにながります。

日常で使うことを想定して、快適に使用できることが想定されています。

③「5年保証」の信頼性

自社開発・製造ムーブメントである「ブライトリングB01」は、保証期間は長く設定されています。

これはブライトリングの自信の表れです。

ブライトリング、クロノマット

サービスで5年間保証にするということは、5年間保証にしても故障は限りなく少ないからブランドで負担できる、ということです。

これは長く使う上で、ムーブメントが故障しにくいということにつながりますので、長く使いたいという方にはもってこいですね。

評価が高いのも頷けます。


クロノマットの人気の理由まとめ


いかがでしたでしょうか。

ブライトリングの旗艦モデルであるクロノマットは、「革新的なデザインと、プロのための計器として備わる機能が魅力的な時計」ということがお分かりいただけましたか?

ブライトリング、クロノマット

さらに、歴史がありながらもきちんと最新の技術が搭載されている点も、高評価のポイント。

実際にクロノマットを腕に乗せてみることで、自分に似合う時計かどうかも直感できるかと思います。

ぜひ一度直接ご来店いただき、本物を当ててみてください。

クロノマットだけでなく、他の魅力的なモデルにも出会えるかもしれません。

 


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ブランド時計正規取扱店・長野市ブルージュ一真堂
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