1970年代、世界中のレースシーンで人々を魅了した日産ラリーカーの「ダットサン240Z」。
その時代の熱狂を、SEIKOが計測していたことはご存知でしょうか。
SEIKO「プロスペックス」スピードタイマーから2025年9月5日に登場した新作の腕時計。
こちらのダットサン特別限定モデルは、情熱とスピードの記憶を手元でよみがえらせてくれます。

時代を駆け抜けた日産のダットサンと、精密な計測でスポーツの歴史を支えるSEIKO「プロスペックス」スピードタイマーの歴史を紐解いていきます。
加えて、特別限定モデルについて説明していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次
SEIKO「プロスペックス」スピードタイマー《ダットサン限定モデル》とは
2025年9月に、世界に挑んだSEIKOとダットサンの両者の挑戦心が共鳴した「ダットサン240Z」コラボレーション限定モデルが登場。

コラボレーションのきっかけは1960年代にさかのぼります。
1969年にSEIKOは世界初の量産型自動巻きクロノグラフを発表。国際的な自動巻クロノグラフの開発競争を勝ち抜き、世界初の量産化にいち早くこぎつけます。
さらに、1960年代はストップウォッチの開発が進み、タイムキーピングなどで日産のモータースポーツ活動に協力していた縁がありました。

同じ年に日産が発表したフェアレディZは、米国で「ダットサン240Z」として販売され、スポーツカー市場を席巻しました。
「ダットサン240Z」は、1971年の東アフリカ・サファリラリーで優勝。

世界で最も過酷なレースと呼ばれる東アフリカ・サファリラリーで、「SEIKOロゴ」とカーナンバー「11」を付けた「ダットサン240Z」ラリーカーは、全長6,200kmに及ぶアフリカの大地を駆け抜けました。
同じ年に生まれ、世界で活躍する両者のコラボレーションが実現しました。
SEIKOとコラボしたダットサン240Zの歴史
ダットサンの誕生
1932年当時、日産自動車の前身である「ダット自動車製造」から誕生した新しいブランド名のことをいいます。
日産自動車の前身にあたる「快進社」が、出資者3名の頭文字をとり、「DAT」ブランドを採用。
「DATの息子」の意味合いで当初は「DATSON」としていましたが、SONが「損」につながるという理由から、すぐに「SUN(太陽)」に改め、「DATSUN(ダットサン)」に変更されました。

ダットサン240Zとは
1969年に発表された「ダットサン240Z」は、日本だけでなく北米市場を中心に世界的な大ヒットとなり、日産の世界的なイメージリーダーとしての地位を確立。
その後、スポーツカーとしての高性能を実証する意志も込め、「ダットサン240Z」は過酷なモータースポーツ競技として知られる世界ラリーへ挑戦を開始します。
ひたむきに世界へ挑戦し続ける姿勢に共感したSEIKOは、1970年代初頭、「ダットサン240Z」のモータースポーツ活動を支援しました。

同時期に日本から世界にインパクトを与えたということが、SEIKOと「ダットサン」のコラボレーションにつながります。
SEIKO「プロスペックス」スピードタイマー《ダットサン限定モデル》商品ラインナップ
ダットサン 自動巻きクロノグラフ

・限定本数
世界限定:500本(うち国内:120本)
・スペック
駆動方式:自動巻き(メカニカル)
精度:日差+25秒~-15秒
駆動期間:最大巻上時約45時間持続
機能:ストップウオッチ機能、秒針停止機能、カレンダー(日付)機能つき
・デザイン
1972年に発売した「キャリバー6138」を搭載したクロノグラフをデザインをもとに、その流線形のケースを取り入れました。
どの角度から見ても、美しい造形を感じていただけます。

ストップウォッチ機能の操作に用いるハンマー型のプッシュボタンを採用することで、高い操作性を実現。

・文字盤
目盛りなどに使用されているアラビア数字は、「ダットサン240Z」の計器盤をオマージュし、視認性を高めるとともにスポーティーな美しさを演出。

さらに、時速50~60kmの計測結果の表示も可能なタキメータースケールは、当時のラリーカーのスピードに合わせて赤く表示分けしています。

・裏蓋
ラリーカーのボンネットに掲げられていたエンブレムをモチーフとし、半球型の立体的なロゴが刻印されています。

・専用ケース
納品ケースには情熱的なレッドカラーと堅牢な作りが施され、特別な時計を納めるにふさわしい上質な仕上がりです。
ただの保管ケースではなく、時計を使う方の誇りを刻む一部として末永くご愛用いただけます。

ダットサン 自動巻き三針

- ・限定本数
世界限定:2,500本(うち国内:1,000本)
・スペック
駆動方式:自動巻き(メカニカル)
精度:日差+25秒~-15秒
駆動期間:最大巻上時約72時間持続
機能:秒針停止機能
・デザイン
ストラップにはレザーを使用し、パンチング加工を施すことでスポーティーなデザインに仕上げています。
また、4時位置のリューズを操作すると、ダイヤルリングが動きます。
スタートまでの残り時間やタイヤ交換など、モータースポーツ競技における任意の時間のカウントダウン計測が可能。

・文字盤
ダットサンのロゴマークを6時位置に配置。
光の反射を抑えるラリーカーの色から着想を得て、マットブラックをダイヤルに採用しています。

さらに、秒針やダイヤルリングに赤色をアクセントとして加えることで、判読性を向上。
カウントダウンタイマー表示に使用されているアラビア数字は、ラリーカーの計器盤をベースに新たに書き起こしました。
・裏蓋
裏蓋には、当時使われていたロゴマークを立体的に施しています。
限定モデルの証として、「LIMITED EDITION」の文字とシリアルナンバーが刻印されています。

・専用ケース
ブランドの歴史とモータースポーツの情熱を象徴するカラーを使用。
時計本体の存在感をより一層引き立たせ、特別な一台を納めるにふさわしい上質な仕上がりの納品ケースです。

ダットサン ソーラークロノグラフ

・限定本数
世界限定:4,000本(うち国内:1,200本)
・スペック
駆動方式:ソーラー
精度:日差±15秒
駆動期間:フル充電時約6ヶ月間
・デザイン
ブレスレットの中央にはブラック硬質コーティングを部分的に施し、「ダットサン240Z」のボンネットを再現。
ケースサイズに合わせて、ラグからバックルにかけてのシェイプを効かせたブレスレットが、高級感を感じさせつつ、メリハリのあるバランスを追及しています。

・文字盤
12時位置の施された「DATSUN」ロゴは書体を、このモデルの為に書き起こし、配置しました。
タキメーター表記入りのアルミ製ベゼル表示板は、スピードタイマー傑作アーカイブモデルのアイコンです。
ダイヤルリングにはチェッカーフラッグ調の目盛を採用することで、当時の優勝したラリーカーにふさわしい表現が施されています。

・裏蓋
裏蓋には、総合優勝したラリーカーのオリジナルイラストを表記した限定モデルならではの特別仕様となっています。
限定モデルの証として、「LIMITED EDITION」の文字とシリアルナンバーが刻印。

・専用ケース
時計を守るだけでなく、開ける瞬間まで感じる高揚感を演出してくれるケースです。
SEIKOとダットサンの歴史的コラボレーションを象徴しています。

まとめ
こちらの記事では、2025年9月5日から発売されたSEIKO「プロスペックス」スピードタイマー《ダットサン限定モデル》について紹介しました。

同じ年に生まれ、スピードを追い求めたSEIKOとダットサンの両ブランド。
1969年にSEIKOは世界初の量産型自動巻きクロノグラフを発表し、「ダットサン240Z」のモータースポーツ活動を支援しました。
日本から世界にインパクトを与えたということが、SEIKOと「ダットサン」のコラボレーションにつながります。

ダットサンの限定モデルを所有することで、その歴史の一部を手にする感覚を味わえます。
SEIKOとダットサンによるコラボレーションは、ただの限定モデルにとどまらず、日本のモータースポーツ史と時計史をつなぐ「記念的な一作」といえます。

限定だからこそ出会える特別感を、ぜひ店頭で一度手に取ってご確認ください。
SEIKO(セイコー)取り扱い店「ブルージュ一真堂」

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