皆さんはSEIKO(セイコー)アストロンはご存じでしょうか?
世界で初めて実用化されたクォーツ腕時計「クォーツ アストロン」は、歴史の背景から『クォーツ時計の祖』ともいわれます。

1969年の発売から40年以上経った2012年には、世界中のどこにいても現地の正確な時刻を瞬時に示す、世界初のGPSソーラーウォッチが発売されました。
優れた実用性に加えて同時代的な装いも強め、腕時計の未来を担うにふさわしいブランド、アストロン。
現在も多くの人から愛され続けています。

こちらでは、アストロンの現行モデルのラインナップや歴史をご紹介します。
では、一緒にみていきましょう!
目次
SEIKO(セイコー)アストロンの歴史
『クォーツ時計の祖』初代アストロンとは
アストロンの歴史は、1969年12月25日に発売された「クォーツ アストロン 35SQ」から始まります。
1969年に発売された初代アストロンは、当時の標準的な機械式時計に比べて約100倍も正確で、その月差は±5秒以内。

「クォーツ アストロン 35SQ」は“クォーツショック”の引き金を引いた時計。
世界初の量産型クォーツ搭載の腕時計であり、またアナログ『クォーツ腕時計の祖』であるといわれています。

「クォーツ アストロン 35SQ」の誕生は、1950年代末にさかのぼります。
セイコーは従来の機械式よりも高精度な腕時計の開発を目指し、この過程で着目したのが水晶振動子による調速でした。
時計の心臓部にこの水晶振動子を用いることで、一般的な機械式ムーブメントと比べて約100倍の精度を実現。

しかし、当時セイコーが製造した放送局用の水晶時計は大型のロッカーほどもあり、とても携帯できるサイズではありませんでした。

セイコーではクォーツ時計こそ次世代技術の本命と定め、諏訪精工舎(現セイコーエプソン)において携帯できるクォーツ腕時計の開発プロジェクトを起ち上げました。
セイコーは、1964年の国際的なスポーツ競技大会で、この技術を計時に取り入れ、さらには卓上のクォーツ時計を販売します。

こうした変遷を経てついに完成したのが、世界で初めて発売されたクォーツ腕時計となり、「クォーツ アストロン 35SQ」が誕生。
1959年にプロジェクトが始まってから約10年が経ち完成。大型の水晶時計を腕時計用に小型化することは、セイコーにとって大きなチャレンジでした。
SEIKO(セイコー) GPS新生アストロンの登場
初代アストロンが誕生してから40年以上が経ち、GPS衛星からの電波を受信して正確な時刻を表示できるようになった新しいアストロンが登場します。

ちなみにアストロンの由来は、「宇宙」や「天体」を意味する「Astro-」からきており、宇宙に飛び立つ未来をイメージして名付けられました。
そして、2012年に発表されたGPSソーラー腕時計で新生「アストロン」が誕生。「宇宙」とのつながりを体現しているといえます。

セイコーはあえてアストロンという名前を、このGPSソーラー腕時計に与えました。
理由は、高精度を普及させるという使命が、初代アストロンと同じだったからです。

第1世代の7Xシリーズは直径47mmでしっかりとしたプロポーションでしたが、2014年に登場した8Xシリーズではケースを約30%もサイズダウン。
2018年の5Xシリーズはキャリバーの小型化に伴い、一般的な腕時計と同程度のサイズにまで抑えたことに加え、時刻修正に要する衛星の受信速度は最短3秒にまで短縮されました。

さらに進化したのが、内部のアンテナの小型化です。“普通”の腕時計並みにケースをコンパクトにした2019年の3Xシリーズ。見た目、プロポーションともに、アンテナを小型化することによりGPSソーラー腕時計が完成しました。

正確な時刻を誰もが手軽に享受できるようにしたクオーツ アストロンに続き、さらなる高精度を身近なものとしたセイコー アストロンは、まさに第2の革命。
しかも、難題を克服して完成した「時代の一歩先を行く」腕時計として、「アストロン」の名を冠するにふさわしい存在になりました。
次世代のリーダーに向けたアストロン新シリーズ
2022年、誕生から10周年の節目を迎えたセイコー アストロンが新たに投入したシリーズモデルの「ネクスター」。
これまでのセイコー は初代クォーツ アストロンを、現代に合った腕時計を展開してきました。

従来のセイコー アストロンでは、すべてのビジネスマンをターゲット。
ただ、セイコーは近年のライフスタイルの変化に合わせ、新コレクションの製作にあたってはターゲット層を明確にしました。
アストロンでは、ビジネスシーンで活躍する「次世代」に焦点を定めたデザインが構築されています。
アストロン現行モデル
未来を切り開く「ネクスター」シリーズ
1969年にセイコーが世界に先駆けて発売した、クオーツウォッチ<クォーツ アストロン>から名を受け継いだ「アストロン」の、未来を切り拓くデザインシリーズ。
スタイリッシュに仕上げた多面的なソリッドケースが特徴。
威厳と風格を腕元で醸し出します。ブレスレットはケースとスムーズに繋がる一体型フォルムを実現し、軽やかで洗練された印象を与えます。ケース・ブレスレットは軽量でさびにくいチタン素材を用い、表面には傷がつきにくい硬質コーティングを施しています。

GPS ソーラーモデル
腕へのフィット感が高い低重心のチタンケースと、腕なじみの良いブレスレットにより、ストレスのない装着性を実現。
直線的でシャープなインデックス・時分針には夜間の使用に応えるルミブライトが施され、力強く精悍な顔つきフォルム。
加えて、光の反射を抑えるスーパークリアコーティングによって、あらゆるシーン、どんな角度でも瞬時に時刻が確認できる視認性の高さが特徴です。

高精度で実用的な「オリジン」シリーズ
高精度を保つセシウム原子時計をもとに送信される標準電波を受信して時刻修正を行い、光エネルギーを電気エネルギーに換えて動く「ソーラー電波」モデル。
1969年にセイコーが世界に先駆けて発売した、クオーツウオッチ<クオーツ アストロン>の未来的なフォルムを踏襲したスタイリングが特徴です。

GPS ソーラーモデル
世界初のクオーツ腕時計<クオーツ アストロン>のデザインコードを受け継ぎながら、現代的な解釈を加えたメリハリのある立体形状と歪みのない美しいシルエットが特徴。

ソーラー電波モデル
力強く立体的で視認性の高いダイヤルレイアウトに、洗練されたケース造形を組み合わせることで次世代リーダーに相応しいワンランク上の上質感を演出。
アクティブな印象を与えるチタンブレスレットは、GPS ソーラーモデル同様、スマートアジャスター機構付き中留を搭載しているモデルもあります。
SEIKO(セイコー)取り扱い店「ブルージュ一真堂」

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