
スイス時計業界の異端者・タグホイヤー/TAG Heuer。タグホイヤー/TAG Heuerは稀有な歴史をたどっています。「Don’t crack under pressuer」のブランドコピーが示す通り、挑戦・革新・先鋭的なブランドの姿勢は、デザインや機能面にも表れクリスティアーノ・ロナウド選手を代表する著名人らにも共感され愛用されています。このスイス時計業界の異端・タグホイヤーの歴史の変遷を一緒に見てみましょう。
目次
タグホイヤー/TAG Heuerの歴史と変遷
1960年代後半、タグホイヤー/TAG Heuerは、リューズによる巻き上げ機構を開発し特許を取得。(カギを使わずにリューズを巻き上げる機構)当時はリューズを巻く際には別途カギが必要でした。この画期的な巻き上げリューズはとてもイノベーティブな開発でした。1970年代から現代まで新たな方式のリューズが普及され、当時いかに画期的だったか証明されました。

80年代には、スポーツ競技のめまぐるしい普及とともに、タイム計測の重要性が増してきました。そこでタグホイヤー/TAG Heuerは、競技場・水中・一般道路などで行われるスポーツの計測に使用されるポケットクロノグラフ(クロノグラフの懐中時計)を生産。このポケットクロノグラフが大いに普及し、スポーツマンたちのステータスシンボルとなったのです。

1887年、タグホイヤー/TAG Heuerは、さらに特許を取得しクロノグラフの完成形へたどり着きました。この特許は、「振動ピニオン」という機構を改良する特許でした。この「振動ピニオン」の改良によって、プッシュボタンを用いてスタートとストップが瞬時に可能になりました。また、クロノグラフの組み立てとメンテナンスの簡略化が実現できるようにもなり、この技術的な改良は大きな革新でした。

ホイヤー氏は、この振動ピニオンの改良によって、現在も続くクロノグラフの原型を築いたのです。クロノグラフの歴史上、非常に大きな技術的なブレークスルーがあったのです。タグホイヤーは、新たなリューズの開発・ポケットクロノグラフ(クロノグラフ懐中時計)の開発・クロノグラフの完成形を通し、技術的に優れた時計ブランドとして世界的に名前が知れ渡っていくのです。
タグホイヤー/TAG Heuer 珠玉のタイムピース
カレラ/Carrera クロノグラフ

アクアレーサー/Aquaracer
![タグホイヤー/TAG Heuer アクアレーサー プロフェッショナル300[品番:WBP5111.BA0013]](https://www.1sd.jp/blog/wp-content/uploads/057159da322724284282fb2581892d9b-1.png)
アクアレーサー/Aquaracerは、300 mもの防水性能を誇るコレクション。詳細は後述しますが、スイス時計業界においてタグホイヤーは、防水機能とクロノグラフのパイオニアでもあります。先駆者的なタグホイヤー渾身のコレクションがアクアレーサー。逆回転防止型ベゼル・ねじ込み型ニューズ・スーパールミノバ®︎など必須の機能を詰め込んでおり、本格ダイバーズウォッチにおいて死角なし。
逆回転防止型ベゼル詳細(コンテンツ準備中)
ねじ込み型リューズはこちら(コンテンツ準備中)
モナコ/Monaco

モナコ/Monacoは、時計業界の偉業を成し遂げたモデル。なんと世界初のクロノグラフなのです(食指が沸いた方は以下のリンクから参考にされたし)スクエアケースにクロノグラフの組み合わせが斬新。アリゲーターストラップはシックで大人な印象。普段の装いも腕元にモナコがあれば印象がガラリと変わります。また、他のコレクションと同様に、モナコシリーズのモデルたちはデザインによって、全くその見た目や佇まいが違います。自分なりの感性で選ぶのが楽しい時計。
リンク/Link

リンクは、一種独特なオーラを宿したコレクション。時計業界としてはめずらしいプロダクトデザインを辿っています。おそらく、業界唯一ベルトのデザインからスタートした時計。人間工学をもとにデザインされ、手首に負担がかからないよう設計されています。S字カーブのそれは流れるようなシェイプで流麗なフォルム。ベルトの形状を見てそれと分かるモデルです。
各コレクションの生い立ち・モデルヒストリー
カレラ/Carrera クロノグラフ

カレラの歴史は、カレラ・パナメリカーナ・メヒコと言われるメキシコのカーレースから始まりました。標高3000mを超す山岳地帯を含む公道レース。走行距離は2,096マイル(約3,373km)。北海道北端から沖縄本島までの直線距離が約2110kmですので、想像を絶するほど長いレースです。この過酷なレースを通して心を動かされたホイヤー氏によって、カレラの名を冠したコレクションが生まれました。
カレラ・パナメリカーナ・メヒコとカレラの詳細は(コンテンツ準備中)

アクアレーサー/Aquaracer

アクアレーサー/AquaracerのAquaは、水中や水上を指しレーサーは競技者の意。水中・水上において専門性の高いエキスパートたちにとって、頼れる相棒がアクアレーサーです。光の届かない深海でも視認性を確保するため、蓄光塗料であるスーパールミノバ®︎が力を発揮します。この蓄光塗料にも技術的に大きなブレークスルーがありました。ルミノバの歴史がダイバーズウォッチの進化の歴史でもあります。

完全無欠のダイバーズウォッチこちらも参考にされたし(コンテンツ準備中)
【時計ヲタ向け】蓄光塗料の歴史 スーパールミノバ®︎(コンテンツ準備中)
モナコ/Monaco

タグホイヤー/TAG Heuer モナコ/Monacoは、スクエアの自動巻きクロノグラフの時計で、世界で初めて防水機能を備えた時計です。そんな先駆的なコレクションのモナコは、タグホイヤー唯一のスクエア型の時計。先鋭と保守、革新と伝統など背反する要素がうまく調和されたデザインです。スクエアのケースにクロノグラフのデザインは出色。他ブランドと一線を画す強烈な存在感はまさに異端。

リンク/Link

先述した通りリンク/Linkは、人間工学を基にベルト開発からプロダクトデザインを始めた時計。まさに異色のコレクションですが、スポーツ界に名を残すあの偉人が愛用していたことでも知られています。1980年代後半、モータースポーツのF1業界で名を馳せたアイルトン・セナが好んで使用していました。セナは「音速の貴公子」と言われ、その短い生涯を通して「挑戦・革新」を体現した人物です。

音速の貴公子が愛用したリンクの歴史(コンテンツ準備中)
レッドブルレーシングとのパートナーシップ / マックス・フェルスタッペン
タグホイヤー/TAG Heuer まとめ

カギを必要としない新たな巻き上げリューズの開発、クロノグラフの機能を持つポケットクロノグラフの開発、現代の複雑機構とも言われるクロノグラフの原型を次々と開発し、数々の技術的ブレークスルーを時計業界にもたらしたタグホイヤー。その歴史はまさに、「挑戦・革新・先鋭」とブランドの姿勢やビジョンと重なる部分があります。このスイス時計業界の異端者・タグホイヤーのコレクションは一見の価値あり。
参考元
タグホイヤーモナコ:https://www.tagheuer.com/jp/ja/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3—%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC-%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%82%B3/collection-monaco.html
タグホイヤーリンク:https://www.tagheuer.com/jp/ja/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3—%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF/collection-link.html
Red Bull公式サイト:https://www.redbull.com/jp-ja/looking-back-on-the-carrera-panamericana